子どもたちのサクセスストーリー

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エンリケとベアトリス

 エンリケは生後6カ月のときに、メキシコで研究所の早期開発プログラムを始めました。当時はまだ『赤ちゃんの知性を何倍にもするには』のコースはありませんでしたが、ご両親は「How To Teach Your Baby To Read」の本を読み、その後研究所を訪れていました。

 生後18カ月でエンリケは、水に潜って数メートル泳ぐことができ、まさにウォーター・ベイビーでした。2歳になるころには、完全に明瞭な発音で、本格的な文章を使って話すようになっていました。読みや算数をおこない、数百のビッツも学びました。英語もしっかりと理解して話し、日本語を学び始めました。

 のちヴァイオリンと、しっかりした運動のプログラムも始めました。4歳になるころには、独りで自転車に乗り、スキーをし、ブレキエーションも、前、後、横、ツイストができるようになりました。読み書きは英語とスペイン語の両方でできるようになりました。算数、読書、百科事典的知識のプログラムなどが大好きでした。

 6歳で高いレベルの伝統ある学校に入学したエンリケは、他の生徒の勉強を助けたりして、生徒たちだけでなく先生方からも愛されました。学校から返ってくると毎日、お母さんやお姉さんのベアトリスと一緒に、いろいろなことを学び続けました。

 エンリケが8歳のとき、家族でフィラデルフィアへやってきて、子供たちは人間能力開発研究所のインタナショナルスクールで1年間を過ごしました。その間に二人はシェイクスピアを学び、毎日クロスカントリーのランニングをし、体操、バレエ、コンピュータなども学びました。

 のちエンリケはカナダの学校に入学しましたが、そこの先生方はエンリケについて「正義感の強い」しっかりした生徒だと評しています。

 エンリケとベアトリスは、時間と事情が許す限り、頻繁にフィラデルフィアの研究所に戻ってきて、いろいろな手伝いをしました。エンリケは特に、脳障害の子供たちのお世話をしたり、スペイン語と英語の通訳として家族のお手伝いをするなど、クリニックでの仕事を楽しみました。

 エンリケは大学で建築を学びました。大学での勉強を続けながら、メキシコシティーの建築会社で仕事をし、同市で開催された建築会議の組織も手がけました。その一環として、会議のカタログを作成し、「21世紀へ向けた12の予言」というタイトルをつけました。

 ベアトリスは現在ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスに在籍して、経済学と社会開発での修士号をめざしています。これはブリティッシュ・カウンシルから全額給付の奨学金を得ての留学です。

 ベアトリスもエンリケも、子供のころの聡明さとやさしさをそのままもって大人になりました。今二人は、子供のころに与えられたさまざまな機会について、はっきりと理解しています。そしてまた、これから先にも豊かな機会が待っているであろうこともよく知っています。

 二人の母親ベアトリス・カランセードは美術史を学びましたが、人生においてはプロフェッショナルマザーの道を選びました。二人の子供を育てたメキシコシティーに住んでいます。

 経済学で修士課程を修めたお父さんは、エンリケが生まれる直前に亡くなりました。